汗試験
汗試験のご案内
主治医の先生が嚢胞性線維症の診断に必要と判断された場合に、みよし市民病院で汗クロライド試験(汗試験)を受けることができます。汗試験依頼書に来院希望日を記入の上、診療情報提供書と共に、地域連携・医療相談室にファックスでお送りください。折り返し、予約確認書をお送りします。
診察は健康保険で行いますので、来院時には保険証を持参してください。汗試験は健康保険で未承認の検査ですが、患者さんの検査費用の負担はありません。
汗試験は何のために必要ですか?
汗試験は、嚢胞線維症の診断に必要な検査(診断基準の必須項目)です。
体には塩化物イオン(クロライド:Cl-)を吸収したり、分泌したりする通り道(チャネル)があります。嚢胞性線維症は、このチャネルが遺伝的に作られなかったり、開かなかったりするためにおきる病気です。この病気は、汗のCl-濃度が高くなる(塩辛くなる)ことが特徴です。汗試験では、発汗を刺激後、汗を採取して、そのCl-濃度を測定します。汗のCl-濃度が高いと嚢胞性線維症と診断できます。
汗試験はどのように行いますか?
汗試験は、国際的な標準法であるピロカルピンイオン導入法により行います。汗試験は、左右の前腕で行います。前腕の皮膚に無色・無臭のピロカルピンを含む小さいゲル状の円盤を2個リストバンドで固定し、微量の電流 (1.5mA) を5分間流します。最初、ピリピリとか温かい感じがすることがありますが、すぐに消えます。ピロカルピンで発汗刺激をした部位に円形の汗収集装置をリストバンドで取り付けて、約30分間汗を採取します。採取した汗のCl-濃度を測定して60mmol/L以上あれば、嚢胞性線維症と診断できます。検査に必要な時間はおよそ1時間です。
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