検査を受けられる患者さまへ
心電図検査
ベッドに寝た状態で両手首・両足首・胸部に電極を付け、心臓が動く時に出るわずかな電気を記録する検査です
短時間で心臓に関する情報を得ることができます
電極が少し冷たく感じることはありますが、痛みなどはありません
検査は上半身裸で仰向けの状態で行いますが、ベッドに移動困難な場合や仰向けになれない場合はお申し出下さい
女性技師を希望の方はお申し出下さい
(1)12誘導心電図
一般的な心電図検査です
担当医からの依頼や心電図の結果によって少し長めに(余分に1~2)記録することがありますが、通常1~2分で終わります
(2)自律神経R-R検査
心拍変動を調べ、自律神経機能をみる検査です
不整脈が頻発している場合,検査はできません
検査時間は通常1~2分です
ホルター心電図検査
携帯型心電計を用いて日常生活の心電図を24時間記録します
不整脈の有無や程度、不整脈の薬の治療効果、自覚症状との関係を調べる検査です
電極装着は上半身裸で仰向けの状態で行いますが、ベッドに移動困難な場合や仰向けになれない場合はお申し出下さい
女性技師を希望の方はお申し出下さい
<所要時間> 装着時は説明含め15分程度
外す時はデータ確認を兼ねて10分程度
<注意事項>
着脱のしやすい服装でご来院ください
検査は予約制です
機械の取り外しのため翌日も来院していただく必要があります
携帯型の機械をつけますので、お風呂に入れません
電気毛布は使用しないでください
記録中は行動や症状を行動記録メモに記入していただきます
また検査結果が出るまで、1週間ほどかかります
肺機能検査
肺の容量と空気の通りやすさを調べる検査です
喘息やCOPD*の診断、またそれらの状態を調べるために検査します
全身麻酔手術の術前検査として検査することもあります
*慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)
1.肺活量
ゆっくり大きく息を吸ったり吐いたりして肺の容量を測定します
2.FVC(Forced Vital Capacity):努力肺活量
努力肺活量を1秒率を測定します
大きく息を吸ったあと、勢いよく吐き出し測定します
努力肺活量は勢いよく吐き出したときの肺活量で、1秒率は吐き始めから1秒で吐き出した量の割合です
《検査の方法》
鼻を空気が漏れないようにつまみ、マウスピースをくわえて口だけで呼吸します
技師の掛け声に合わせて呼吸をします
※マウスピースは安心して検査が受けられるように毎回新品に交換しています
<注意事項>
肺機能検査には受診者の協力が必要です
正しい結果を得るに技師の掛け声に合わせ、最大限の呼吸ができるようにお願いします
また何回かやり直しをお願いする場合があります
心エコー検査
心エコー検査は、体表から心臓の動きや大きさ、弁逆流、弁狭窄などをみる検査です
上半身裸で左横向きに寝ていただき、超音波検査用ゼリーを塗布しプローブを当てて検査を行います 必要に応じて体位を変えていただくこともあります
検査時は呼吸の調整が大切です
検査担当者の指示に合わせて呼吸の調整を行ってください
<検査所要時間> 20~30分
<注意事項>
食事の制限はありません
上半身を使う検査ですので着脱のしやすい服装でご来院ください
頸動脈エコー検査
体表から頸動脈をみる検査です
全身の動脈硬化の程度を評価し、内膜肥厚などをみる検査です
<検査所要時間> 20~30分
<注意事項>
首の周辺を検査しますので、タートルネックやハイネックの服装は避け、首から鎖骨付近まで露出できるような服装でご来院ください
トレッドミル検査
心電図と血圧を測定しながらベルトコンベアの上を歩いて運動をしていただき運動中の心電図と血圧の変化をみます
この検査で虚血性心疾患の有無や運動耐容能を調べることができます
歩く速度ははじめはゆっくりですが、目標の心拍数に達するまでだんだん速くなります
運動負荷心電図検査は循環器内科の医師が行います
検査の時に、ご不明な点や症状がある場合は、すぐに検査担当医にお申し出下さい
<検査所要時間> 30分
<注意事項>
検査用の着替えが用意してありますので特に着替えを準備いただく必要はありません
運動のしやすい服装でお越しください
血圧脈波検査(ABI・PWV測定検査)
仰向けに寝た状態で両足首と両手上腕の血圧を測定し、血管の硬さ動脈硬化)や動脈の狭窄、閉塞を調べる検査です
<検査所要時間> 5~10分
<注意事項>
着脱のしやすい服装でご来院ください