放射線機器の紹介

放射線技術課で使用している機器の特徴についてご紹介します。

一般撮影

X線を使用し、胸部、腹部、四肢など全身の撮影をします。架台にマットを装着し撮影時の苦痛を軽減しています。最新の画像処理装置(フラットパネル)を使用し、被ばく線量の低減に努めています。

主な検査
・全身のX線撮影
・全脊椎撮影
・下肢全長撮影
・人工膝・股関節手術前撮影

マルチスライスCT(80列)

X線を使用し、体の断面を画像化する検査です。検査目的によっては造影剤を使用することもあります。冠動脈やその他血管、骨の3Dを作成することもできます。2022年1月に装置を更新し、AIを使った再構成技術により、低線量で高画質の検査が可能となりました。

主な検査
・全身の単純検査
・血管や臓器の造影検査
・内臓脂肪CT検査

MRI

強い磁気と電波を使い、体のあらゆる方向の断層像を撮影します。
X線を使わないので被ばくはありません。MRIは造影剤を使わずに血管の撮像ができ、CTではわかりにくい急性期脳梗塞の診断に有用です。検査目的によっては造影剤を使用することもあります。

主な検査
・全身の撮影
・膝や肩などの関節痛、腰痛の原因精査
・検診脳ドック
・認知症検査(VSRAD)

血管造影撮影

主に心臓の血管を撮影しています。手首や肘の血管から細長い管(カテーテル)を挿入し、心臓の血管まで進めて造影剤を注入し、血管の状態を観察します。血管の詰まりや細く狭くなった所には、バルーンやステント入れて血流を確保する治療も行っています。多職種と連携し、安全に検査・治療ができるように取り組んでいます。

主な検査
・冠動脈造影
・経皮的冠動脈インターベンション
・ペースメーカ留置、ジェネレータ交換
・胸腔ドレーン留置

X線TV装置

人体を透過したX線を画像化しリアルタイムに観察しながら検査・治療をします。造影剤を用いて食道・胃・腸管などの臓器の形態、機能、病的変化を描出します。内視鏡を併用して胆管を造影し、結石を取り出す内視鏡的乳頭切開術・結石除去術も行っています。また骨折の整復、異物除去などの処置も行っています。

主な検査
・胃部X線造影
・注腸X線造影
・逆行性膵胆管造影
・経皮的経肝的胆管ドレナージ
・関節造影・動態検査
・脊髄造影
・尿管膀胱造影

マンモグラフィ

乳房専用撮影装置は、触診ではわかりにくい小さな腫瘍や非常に細かい石灰化を見つけることができ、乳癌の早期発見に欠かせない検査です。当院は、マンモグラフィ施設認定を取得し、検査に携わる技師も検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師の認定を取得しているため、安心して検査を受けていただけます。

主な検査
・乳がん検診
・乳腺疾患の検査

X線骨密度測定装置(DXA)

エネルギーレベルが違う2種類のX線を用いたデキサ法で、腰椎・大腿骨及び前腕骨を測定します。骨の中のカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分がどれくらいあるのかを測定し、骨粗鬆症診断や治療の経過観察をします。

主な検査
・骨密度検診(前腕骨)
・腰椎・大腿骨骨密度測定

外科用X線TV装置

主に整形外科手術に使用しており、骨折部の整復や、手術で挿入する金属の体内での位置合わせを、透視画像を見ながら調整します。 Cアーム構造により、任意の方向から透視が可能であり、手術のサポートをしています。

主な検査
・骨折観血的手術
・中心静脈ポート留置

回診用X線撮影装置

一般撮影室まで移動することができない患者さんを病室で撮影する装置です。画像処理装置にはフラットパネルを使用し、被曝の低減に努めています。

主な検査
・病室X線撮影
・手術室撮影

超音波診断装置

人の耳に聞こえないくらい高い周波数の音(超音波)を体の外から当て、臓器や組織からはね返ってくる信号を画像化します。検査時は超音波が伝わりやすいように、体表面にゼリーを塗り検査します。肝臓の硬さを調べる肝臓エラストグラフィや造影検査にも対応しています。

主な検査
・腹部超音波検査
・甲状腺超音波検査
・乳腺超音波検査
・関節超音波検査